【Filmelange】フィルメランジェは2007年にスタートした日本のカットソーブランドになります。ブランド名は混色(merange)と糸を意味する(Fil)の造語から来ております。これは昔ながらのTシャツやスウェットの杢調のグレーのように美しく混ざり合った色を意味しております。『原点』、『機能美』、『簡素』と言う発想を持って衣服を着る事の意味や喜びを追求した物作りをしていて、原料の”綿花”から拘っている究極のカットソーブランドなのです。
【Paraboot】パラブーツは1908年創業者レミー・リシャール・ボンヴェール氏によってフランスのイゾーと言う町で誕生します。当初は山岳労働者用の登山靴を製造しておりましたが、アメリカ滞在時に初めて見たゴム底靴に感動します。当時のヨーロッパでは革底の靴が主流だったので、その実用性の高さと最高のクッション性に魅了されるのです。最高のラテックスソールにはやはり天然ゴムで無ければならないとわざわざ遠いブラジルから天然ゴムを取り寄せます。その時のブラジルの港の名前が『パラ港』であった事から、パラブーツと名付けられたのです。
今回の別注モデルはパラブーツが誇るコインローファー《ランス(REIMS)》をベースに
アッパー、カラー、ウェルトなど細部に至るまでフィルメランジェらしく味付けいたしました。
アッパーには別注のブラックスウェードを採用。
水に強く、雨に打たれてもシミになりづらいという優れた防水性に加え、お手入れが容易という点も特徴です。
ランスはコインローファーのデザインの中でも定番の「ハーフサドル」仕様。
サドルの両端は、糸で巻いたデザインの「ビーフロール」に似た意匠を採用。この部分はサドルを固定するとともに太いモカシンを強靭に縫い上げる必要があることから、すべてが手作業によって仕上げられています。
ローファーの重要な要素となるランスのモカシンは、別パーツをかぶせて縫い上げる「かぶせモカ」で仕上げられていて、太めの糸でステッチされたモカシンはランスのシルエットをより重厚な印象に。
パラブーツの靴は1足に150以上もの工程を経て作られているが、その中でも最も手間のかかる作業が底付けの製法。ランスにも採用されているノルヴェイジャン製法は、名前のとおりノルウェーが発祥で、元々は登山靴やスキー靴などのアウトドア靴で採用されていた仕様です。
アッパーとソールの境目にL字型に折れたウェルトを埋めることで、ウェルトとアッパーの隙間に水が侵入することを防いでいるのもノルヴェイジャン製法の利点。ランスの重厚なシルエットの要因の一つでもあります。
ノルヴェイジャン製法の工程だけで2日かかるとされており、その縫い目は800以上。それだけにメリットは非常に多く、耐久性や防水性のほか、足に馴染んだあとの履き心地も素晴らしいものとなります。
アウトソールはParabootの十八番である自社のソールを使用せず、軽量な 『GUMLIGHT』ソールに変更。
スポンディッシュで軽量な履き心地はスニーカーのような軽やかさがあります。
Material |
【アッパー】 スエード
【モカ部分】ヌバック
【アウトソール】 GUMLIGHTソール
【製法】ノルヴェイジャン製法 |
Production |
フランス製 |
Production |
限定生産モデルとなっており、なくなり次第終了となります。 |